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球春到来!【だいちのブログ2023/03/28】
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立教大学 Rikkyo University

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KKF 投稿日時 2013年3月11日 20:20:43
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故から2年が経ちました。復興庁によれば未だに30万人以上の人々が避難生活を送っており、広大な国土が、人間が住むことも作物を作ることもできない状態に置かれています。犠牲となられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、被災者の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。

2年前の3月11日のあの地震の瞬間、自分がどこで何をしていたか、だれもがありありと覚えていることでしょう。津波が押し寄せる様子、そしてその後に起こった福島第一原子力発電所爆発の映像も、目に焼き付いているに違いありません。しかし一方では、加速を続ける社会変化の中で、東日本大震災もそれに続く原発事故も、過去の出来事の一つ、ひとまとまりの「教訓」として扱われ始めているようにも思われます。

大学が持っている重要な社会的機能の一つは、記憶装置としての役割です。日々の生活の中で脇に置かざるを得ないさまざまな事柄、あるいは、社会の効率性の名の下に放棄された事実、さらには意図的に消し去られた出来事を集積し、教育・研究という形で繰り返し現在へと呼び戻す。そのような運動を自らの中に含むことによって、大学は社会的な存在であり得ています。その意味で、「3.11」は大学の現在に深く関わっているのです。

立教大学の復興支援活動は、人と人とを改めて結び直すとともに、生成する新たな関係が一人一人の変化を促すという、緩やかで力強い運動を生みだしてきました。被災地の復興支援への関わりは、学生にとっても教職員にとっても、困難な状況を生きるための知恵と力と勇気を学ぶ貴重な機会となっています。人のために何かをすること、何かができることの本質的な喜びを通じて、私たちは人と人との交わり、自然と人間の関係、社会のあり方に関する新たな可能性を見いだしつつあるように思われます。

歴史は、過去から未来に向かう単線的な時間ではなく、重層的な構造を持っています。東日本大震災は過ぎ去った過去ではなく、私たちの現在の世界を構成している基盤そのものです。立教大学は、東日本大震災と原発事故を自らの存在の根底に関わる問題として捉え、これからも考え行動していきます。

2013年3月11日
立教大学総長 吉岡知哉

※本学の東日本大震災復興支援に関する取り組みは↓よりご覧いただけます。
http://www.rikkyo.ac.jp/eqrelief/

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